このアーカイブについて
「デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術」は、2004年度より2011年度まで、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業として実施されました。
情報科学という技術とメディア芸術という文化を融合した新しい作品を、サイエンティストとクリエーターが協力して先進的・革新的な表現手法や基盤技術をつくり出すことを目標に研究を進めました。
2011年度末で終了することに伴ない、web上でのアーカイブとして公開します。
一部未完成の部分があります。
メディア芸術の創造の高度化を支える先端的科学技術の創出
研究領域名
デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術
研究総括名
原島 博 (東京大学名誉教授)
研究領域概要
本研究領域は、情報科学技術の発展により急速な進歩を遂げたメディア芸術という新しい文化に係る作品の制作を支える先進的・革新的な表現手法、これを実現するための新しい基盤技術を創出する研究を対象とします。
具体的には、コンピュータ等の電子技術を駆使した映画、アニメーション、ゲームソフト、さらにはその基礎となるCGアート、ネットワークアート作品等の高品質化(多次元化も含む)を目的とした映像や画像の入力・処理・編集・表示技術、インターフェイス技術、ネットワーク技術等に関する研究を行います。視覚や聴覚以外の感覚の表現をも可能とする人工現実感技術、現実空間と人工空間を重畳させる複合現実感技術等も含みます。
また、デジタルメディアとしての特徴を生かした斬新な表現手法の研究、快適性や安全性の観点から人間の感性を踏まえた表現手法の研究、物語性に優れた作品の制作を可能にする高度なコンテンツ制作手法の研究、誰もが自由にデジタルメディア作品の制作を効率的に行うことが出来るソフトウェア・ハードウェアに関する研究なども対象とします。
独立行政法人 科学技術振興機構(JST)
http://www.jst.go.jp/
戦略的創造研究推進事業は、 社会・経済の変革につながるイノベーションを誘起するシステムの一環として、戦略的重点化した分野における基礎研究を推進し、今後の科学技術の発展や新産業の創出につながる革新的な新技術を創出することを目的としています。
具体的には、国の科学技術政策や社会的・経済的ニーズを踏まえ、社会的インパクトの大きい目標(戦略目標)を国(文部科学省)が設定し、その戦略目標のもとにJSTが「CREST」や「さきがけ」など最適なプログラムにおいて研究領域を定め、事業を進めます。研究領域は、戦略目標達成に向けた研究を推進するための「時限つきバーチャルインスティチュート」と位置づけられ、その長となる研究総括のリーダーシップのもとに、機関横断的に研究者を束ねて研究を進めていきます。
中でも「CREST」は、研究領域ごとに研究課題を公募し、採択された研究代表者が産・学・官から最適な研究チームを編成して、研究領域の責任者である研究総括の研究マネージメントのもと、戦略目標の達成に向けて先導的・独創的で国際的に高い水準の研究を推進します。
一方「さきがけ」は、研究領域ごとに 研究課題を公募し、採択されたさきがけ研究者が研究総括の研究マネージメントのもと、研究総括・領域アドバイザーの助言を得て、同じ研究領域に集まった様々な機関やバックグラウンドの研究者と交流・触発しあいながら、個人が独立した研究を推進します。














